ピルとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンがバランス良く配合されたホルモン剤です。ピルは一般的に避妊のために利用されますが、女性ホルモンが含まれているため、美容目的にも用いられることがあります。
ピルについて
ピルの女性ホルモン効果
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、この2種類の女性ホルモンが互いに作用しあうことで乳腺を発達させます。ピルはエストロゲン(卵胞ホルモンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類の女性ホルモンがバランスよく配合されていますが、劇的にバストアップできるほどの強い作用はありません。ただし、乳腺形成が未発達で成長段階である人には多少のバストアップが期待できるようです。
副作用が少ないのは低用量ピル
ピルには、「高用量ピル」「中用量ピル」「低用量ピル」があります。エストロゲンの用量が50μg以上含まれているのが高用量ピル、エストロゲンの用量が50μg程度含まれているのが中用量ピル、エストロゲンの用量が50μg未満であるのが低用量ピルです。
このエストロゲンが含まれているのはプロゲステロンの効果をより引き出すためであり、多ければ良いというものではなく、一般的に低用量ピルが副作用が少ないといわれています。
女性ホルモン剤は副作用が強い
一般に女性ホルモンが乳腺に作用してバストが大きくなるため、女性ホルモン治療を受けると良いと思われています。ですが、女性が女性ホルモン治療を受けると、嘔吐や不正性器出血の副作用や乳癌のリスクが高くなる可能性があります。
男性の場合(例えば性同一性障害者の男性)が女性ホルモンを服用すると乳房が大きくなることがありますが、男性が女性ホルモン治療を受ける場合と女性が女性ホルモン治療を受けるのは効果や副作用、危険性は異なります。
プエラリア・ミリフィカで効果がない場合はピルも効果がない
プエラリア・ミリフィカとは、タイやミャンマーなどの地域の落葉樹林に自生する植物で、女性ホルモンに似た作用をもつ植物性エストロゲン・イソフラボンが多く含有されている植物です。そのプエラリア・ミリフィカでバストアップ効果がない人には、ピルを服用しても効果がないといわれています。